
土曜日、プロコースを途中で抜け、さつに授業を託し、その足で代表のKageと仙台へ。
そして日曜日、早朝より石巻へ移動し、とある高校のそばにある仮設住宅地へボランティア・ライブスケッチを行ってまいりました。
朝一で、前回お邪魔させて頂いた際にKageがお描きした方が
「この前はありがとうございました~。大事に飾ってありますよ~。」
と声をかけてくださいました。
僕は今回仮設住宅でのライブスケッチは初体験。
わずかなスペースに建てられた住宅地に80世帯以上もの方々が暮らしていらっしゃるとのことでした。
中には最初は見ず知らずの人と急に距離が縮まったことに戸惑いやストレスを感じる人もいたそうです。
それは動物も同じで、環境の変化に痩せてしまったり、なかなか寝なかったりという状態が続いたとのことでした。
ただ、元々近所の方同士や、知らない人同士も徐々に顔見知りになり、今では気軽に挨拶をし、声をかけ合い、助け合う「ご近所さん」になれているそうです。
今日は常にそばに小学生の子達がいました。
「あの子達もああ見えてガマンしてるんだ。
家は狭いから家の中では存分な遊びもできないし、外に出たら出たで危ないと言わたり、公園なども使えなくなってしまって遊ぶ場もないし・・・。」
帰りを見送ってくださった男性が、子供たちを見てつぶやきました。
出会った子達は本当に元気で、わんぱくでした。
その元気な姿を見る度に、
その元気な声を聞く度に、
「この子達もこの明るさの裏側に、あの怖い記憶を持っているんだな。」
と思うと何とも言えない気持ちになりました。
こういった子達が思い切り遊べる機会や場所を提供することも、必要な手助けだと感じました。
そのまま移動し、今度は弊社のアルバイトスタッフ、門馬朋美の展覧会へ。
学生の彼女は学校生活の合間を合間でカリカチュアの作品をコツコツ制作。
今回はその作品を一気に展示したのです。
自分でも話すように、確かにまだ学ぶべきところはあるかもしれません。
でも、自信がなくても、不安でも、自分の今現在の成長過程をきちんと公開する姿勢は素晴らしいです。
前回のプロコースのとある生徒が
「うまく描けなかったから、このモデルの絵は提出分に入れてこなかった。」
と言っていました。
僕はこれを注意しました。
これは本当に上達したいと思う人の行動ではないからです。
恰好わるい、成長段階を見られるからこそ、アドバイスができるのです。
その点で門馬の今回の作品の展示は立派だったと思います。
来年四月、正式な仲間としてカリカチュア・ジャパンに入ってきてくれる日が改めて待ち遠しくなりました。
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